識者鼎談@神田明神 天皇即位式〈大嘗祭〉とは何か? 知られざる日本の秘儀にせまる



生前退位まであと16ヶ月、天皇即位の真実を伝える

12月16日、神田明神で開催されたシンポジウム「神社で目覚めよ!」に、弊社代表が登壇しました。オキタが毎号、記事を連載している神社雑誌WAGO(和合友の会)主催によるイベントであり、今回が2度目の開催になります。

今回は「大嘗祭の秘儀に迫る」と題し、天皇即位の儀礼「践祚大嘗祭」がメインのテーマでした。平成31年に今上天皇が生前退位され、現皇太子が新たな天皇に即位されます。そのような時期ということもあり、天皇即位に関わる儀式について昨今、関心が非常に高まっています。マスメディアでは決して報道されることがない、ほとんど情報が公にされることのない、即位の儀礼の真相について正しい見識を伝えることがこのイベントの主旨となりました。

大嘗祭と麁服をめぐる、格別な識者との徹底談義

今回オキタが登壇した場面は、イベントのメインテーマである「大嘗祭の秘儀に迫る」と題された3者鼎談。阿波忌部氏の末裔、三木信夫さん、漫画家の美内すずえさんとのクロストークで、古より伝統的に執り行われてきた大嘗祭について、その深部に迫りました。

ゲストの1人、三木信夫さんは、古代より祭祀を司る民族であった阿波忌部氏の子孫にあたります。大嘗祭で新たに即位する天皇が身につける衣装のことを麁服(あらたえ)と呼ばれますが、これは特別な装束であり、徳島県の木屋平という場所で栽培された麻を使用しなくては出来ません。三木信夫さんはこのあらたえを新調する三木家の当代として、先祖代々続いてきた伝統を継承しています。平成の大嘗祭の際に麁服を新調したのも三木さんでした。御殿人(みあらかんど)として大嘗祭において最も重要な麁服を制作し続けてきたご当人の立場から、即位の礼の真実について語られました。

もう一人のゲスト、美内すずえさんは『ガラスの仮面』で累計5000万部を記録する漫画家であり、日本各地のルーツにまつわる神域や霊場を訪問されています。日本原始の女神の姿を描いた著作『アマテラス』でも知られる美内さん。徳島県の鳴門海峡の渦潮(うずしお)に特別な何かを直感し、ものごとの端緒や誕生を意味する「うず」に魅せられていることを語られました。

未来を生きる方法は神社に隠されている

神社はあくまでも日本的な古式の伝統であると思われていますが、実は次代を先んじるソリューションがそこに隠されています。神々を祀ることは、そのひとつひとつが教示であり、問題解決の手法であるとも言えます。

阿波国で栽培された麻を用いたあらたえを、いまでも即位式の中心的な祭具としていること、そのこと自体に深い意味が隠されているのではないか。大嘗祭とあらたえの意味と重要性を日本人が次なる時代に伝えていくことが、自分たちを守ることのみならず、世界に方法を伝えていくことになると考えられるのです。

弊社代表オキタは、神社の合祀、統廃合がますます進んでいる昨今、平安時代の書物である「延喜式神名帳」に記された神社を中心に保全していく活動を実業と並行して実践しています。

日本人のルーツを守り、いつでもそこに立ち戻れるルートを確立すること、およびそこに秘められた方法を読み解いていくことが現代を生きる私たちに必要なのです。